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松田達展[2/3] [建築系美術ラジオ]

松田達展[2/3]
Posted: 18 Aug 2010 05:57 PM PDT
松田達展その2。前回の配信で様々に挙がった疑問、特に規模をめぐる磯さんの質問から松田さんが答えます。星裕之さんは構造だけを示している「下田・皇居美術館」計画の模型に対し、現実社会に着地する建築かどうかを問い、実際に松田さんが現実の中で建てていった場合の構想の変化などに期待します。小寺さんは展示場所「深川ラボ」に好感、美術家の栃原さんは松田さんを「こっち寄り」の「アーティスト」と位置づけます。模型の示す規模について話が集中。これらに対する松田さんの答えは、次回配信をお楽しみに。建築系美術ラジオ第5回収録です。(天内大樹)

・出演者プロフィール
磯達雄(いそ・たつお)
建築ジャーナリスト。1963年埼玉県生まれ。1988年名古屋大学工学部建築学科卒業。1988〜1999年『日経アーキテクチュア』編集部勤務。2000年に独立。2002年から編集事務所・フリックスタジオを共同主宰。桑沢デザイン研究所および武蔵野美術大学非常勤講師。

星裕之(ほし・ひろゆき)
1969年生まれ。93年宇都宮大学卒業後、近藤春司建築事務所や構造設計事務所を経て98年STUDIO POH設立。コンシューマー誌への作品発表の他、専門誌への技術的寄稿多数。著書に『建築学生の「就活」完全マニュアル』他。宇都宮大学非常勤講師、東北大学大学博士課程後期在籍。

高橋堅(たかはし・けん)
1969年生まれ。1995年東京理科大学大学院、96年コロンビア大学大学院修了後、青木淳建築計画事務所を経て2000年より高橋堅建築設計事務所主宰。東京理科大学・京都造形芸術大学非常勤講師。主な作品に「鵠沼の長屋」「鵠沼の二世帯住宅」「東京理科大学コミュニケーション棟」「弦巻の住宅」など。

小寺亮(こでら・りょう)
1985年北海道生まれ。2010年室蘭工業大学大学院修了。

栃原比比奈(とちはら・ひいな)
1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展。
/radio/mp3/art-radio/100714c2.mp3

松田達展[2/3] [建築系美術ラジオ]

松田達展[2/3]
Posted: 18 Aug 2010 05:57 PM PDT
松田達展その2。前回の配信で様々に挙がった疑問、特に規模をめぐる磯さんの質問から松田さんが答えます。星裕之さんは構造だけを示している「下田・皇居美術館」計画の模型に対し、現実社会に着地する建築かどうかを問い、実際に松田さんが現実の中で建てていった場合の構想の変化などに期待します。小寺さんは展示場所「深川ラボ」に好感、美術家の栃原さんは松田さんを「こっち寄り」の「アーティスト」と位置づけます。模型の示す規模について話が集中。これらに対する松田さんの答えは、次回配信をお楽しみに。建築系美術ラジオ第5回収録です。(天内大樹)

・出演者プロフィール
磯達雄(いそ・たつお)
建築ジャーナリスト。1963年埼玉県生まれ。1988年名古屋大学工学部建築学科卒業。1988〜1999年『日経アーキテクチュア』編集部勤務。2000年に独立。2002年から編集事務所・フリックスタジオを共同主宰。桑沢デザイン研究所および武蔵野美術大学非常勤講師。

星裕之(ほし・ひろゆき)
1969年生まれ。93年宇都宮大学卒業後、近藤春司建築事務所や構造設計事務所を経て98年STUDIO POH設立。コンシューマー誌への作品発表の他、専門誌への技術的寄稿多数。著書に『建築学生の「就活」完全マニュアル』他。宇都宮大学非常勤講師、東北大学大学博士課程後期在籍。

高橋堅(たかはし・けん)
1969年生まれ。1995年東京理科大学大学院、96年コロンビア大学大学院修了後、青木淳建築計画事務所を経て2000年より高橋堅建築設計事務所主宰。東京理科大学・京都造形芸術大学非常勤講師。主な作品に「鵠沼の長屋」「鵠沼の二世帯住宅」「東京理科大学コミュニケーション棟」「弦巻の住宅」など。

小寺亮(こでら・りょう)
1985年北海道生まれ。2010年室蘭工業大学大学院修了。

栃原比比奈(とちはら・ひいな)
1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展。
/radio/mp3/art-radio/100714c2.mp3

松田達展 [建築系美術ラジオ]

松田達展[1/3]

収録日時:2010年7月14日
収録場所:深川いっぷく/江東区
収録時間:17分35秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ: 8.1MB
PLAY出演者:白濱雅也+高橋堅+磯達雄+天内大樹+彦坂尚嘉+松田達

建築系美術ラジオはこれまで美術展を中心に見てきましたが、松田達展を外すわけにはいきません。「都市建築」をめぐる深夜の五十嵐太郎さんたちとの対話も配信された後、改めて訪れました。白濱雅也さんが運営する「深川ラボ」で展示が開かれるに至った経緯(『皇居美術館・空想』とタマダプロジェクトでの展示、模型への視点とアンビルトの面白さ)。彦坂さんはリスボン建築トリエンナーレ帰国展(OZONE)での松田さんの印象から語り始めます。展示への費用のかけ方、細部への意識。高橋堅さんはやはり宣言文「都市建築へ」から下田皇居美術館計画の規模に言及。通りがかった磯達雄さんをつかまえたら、60年代フランスの建築家のアプローチとの関連についてお話がいただけました。建築系美術ラジオ第5回収録です。(天内大樹)

・出演者プロフィール

白濱雅也(しらはま・まさや)
1961年生まれ。1988年多摩美術大学美術学部デザイン科卒業。1990年頃より制作を始め、ネオポップやイラスト系具象絵画の先駆けとなる。その後既存の童話のイメージをリミックスしネガティブに変節する絵画や立体作品を制作。主な個展にギャラリーNWハウス、ギャラリー那由他、アートフォーラム谷中、マキイマサルファインアーツ、ギャラリー二葉奥の院、Caelum Gallery他。現在実験的スペース「深川ラボ」運営。

高橋堅(たかはし・けん)
1969年生まれ。1995年東京理科大学大学院、96年コロンビア大学大学院修了後、青木淳建築計画事務所を経て2000年より高橋堅建築設計事務所主宰。東京理科大学・京都造形芸術大学非常勤講師。主な作品に「鵠沼の長屋」「鵠沼の二世帯住宅」「東京理科大学コミュニケーション棟」「弦巻の住宅」など。

磯達雄(いそ・たつお)
建築ジャーナリスト。1963年埼玉県生まれ。1988年名古屋大学工学部建築学科卒業。1988〜1999年『日経アーキテクチュア』編集部勤務。2000年に独立。2002年から編集事務所・フリックスタジオを共同主宰。桑沢デザイン研究所および武蔵野美術大学非常勤講師。

・関連項目
リスボン建築トリエンナーレ帰国展(mosakiさんによる記事、松田さんの会場構成が解ります)


リクエスト [建築系美術ラジオ]

いつも興味深い話題をありがとうございます。

彦坂さんが建築を抜きにして美術は語れないとおっしゃっていますが、そのお話と関連しそうな講演会が今月19日に愛媛でありました。

講師は東海大学名誉教授の上松佑二氏です。ルドルフ・シュタイナー建築研究家の第一人者で、『新しい建築様式への道』と題して講演されました。上松さんもシュタイナーも知らなかったのですが、ネットで調べると上松さんの著作は高額古書扱いではありませんか!(こういう残りわずか!とか、今は手に入らない!と言われると欲しくなる性分でして・・・消費者の鏡ですね。)高額古書を書ける人物の講演ならばぜひ聞かねばと参加した次第です。

上松さんは、最近(?)は建築をメインにはしていない様子でして、シュタイナーが創始した人智学(アントロポゾフィー)を広めようと、そちらの方に力を入れているようです。ですから、建築に関する講演は年に1度程度と、講演会の企画者から紹介されていました。年に1度なんて言われると、ますます欲が出て来ます。そこで、建築からの視点ではなくて、美術系ラジオの視点でインタビューしていただけるようリクエストします。なぜなら、現代建築への批判的態度が読み取れるので、美術系の知識が豊富な彦坂さんと建築と美術について対談をしていただけたらと思います。

講演の内容を紹介しますと、現代では上松さんが考える「新しい建築」を生み出すのは難しく、理由は、背景になる世界観が無いので多様性を失い、中心が持てなくなって新しい様式が生まれないからとおっしゃっていました。あらゆる分野で行き詰まっていると。現代の美術館についても語られて、建築の入れ物の中に芸術作品を飾るのではなく、総合建築として建築と芸術が融合するべきだと。例として、シュタイナーが設計した「ヨハネス・バウ」、後に「第一ゲーテアヌム」と呼ばれる建築を説明していました。木を積層して、彫刻家達が彫ってつくりあげた建築です。この写真が載っている古書が3冊も会場にありましたが売っていませんでした。ちなみにこの演劇場の最後の仕上げをした彫刻家についての本を2009年の夏に出版予定らしいです。

新しい建築様式の結論として、人間としてふさわしいことは何か?を考えることが新しい建築であると、おっしゃっていて、フォルム(形態)と色彩という本質を追求するべきと訴えていました。フォルムに精神を宿すには、手作りでしか方法がないとも言っていました。また、フォルムが次のフォルムへと形が変化する、植物の変容のように有機的なものである必要があると。有機的なものは、生成と発展があるからのようです。

僕には、有機的なフォルムの連続体によって建築そのものを構成することが、美術と建築が融合した究極の形態かどうかは分かりません。でも、ついつい触りたくなるフォルムというのは、機械にプログラミングされたものがつくりだす素材と空間の境界線では出来ないのではないかとなんとなく思うところはあります。上松さんが、海と空が存在することで自然につくられる境界線を「原形絵画」※の例として挙げていました。関係がつくりだす二次的な境界線でしょうか。確かに、サイズの大きい丸太でできている柱だと触りたくなります。

上松さんとは、建築と美術の関係のあり方について対談していただきたいです。アールヌーボーやアーツ・アンド・クラフツ運動とはどう違うのか、荒川修作さんの建築は美術と融合しているのか、などのお話もどうでしょうか。質疑応答時に、現代で全て手作りの建築は難しいのでは?という質問もしてみましたが、どの作家も悩んでいるという解答にとどまりました。建築が向かう方向性の一つとしてシュタイナーの思想も面白いかと思いました。

※原形絵画:上松さんが独自に表現しているもの。色彩が源となり、
      例えば、ライオンを見てライオンを描くのではない絵画。
      抽象絵画とも違うらしいです。

また、長くなりました。すみません。
今後もよろしくお願いいたします。

(思ひ出のコメントー初出:2009.4.26)

(2010年8月 4日公開)

高橋堅さんと装飾を語る [建築系美術ラジオ]

建築系美術ラジオ

高橋堅さんと装飾を語る

収録日時:2010年7月14日
収録場所:某喫茶店/千葉県浦安市
収録時間:21分07秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ: 10.1MB
PLAY出演者:高橋堅+天内大樹+彦坂尚嘉

高橋堅さんと装飾的な壁紙の張られた浦安駅前の喫茶店に移動し、高橋さんがモノクローム写真を撮りながら考えていらっしゃる「階調」についてお聞きしました。

モダニズム建築やその流れの上にある現代建築を人類史的な視点から「反/非建築」と評価する彦坂さん。ミースとル・コルビュジエの「遡行性」に基づく比較、「崩壊建築」としてのタワーマンション。

対して高橋さんは建築家の立場から、コルビュジエの評価ほかいくつかの点に異論を唱えます。「装飾」に悩む天内に彦坂さんは「言語判定法」を提案。

カンディンスキーとクプカ、モンドリアンの違い。建築系美術ラジオ第5回収録、またも装飾について語ります。(天内大樹)

・出演者プロフィール
高橋堅(たかはし・けん)
1969年生まれ。1995年東京理科大学大学院、96年コロンビア大学大学院修了後、青木淳建築計画事務所を経て2000年より高橋堅建築設計事務所主宰。東京理科大学・京都造形芸術大学非常勤講師。主な作品に「鵠沼の長屋」「鵠沼の二世帯住宅」「東京理科大学コミュニケーション棟」「弦巻の住宅」など。


高橋堅さんの「BRASS CLINIC」を訪れる [建築系美術ラジオ]

建築系美術ラジオ

収録日時:2010年7月14日
収録場所:落合クリニック/千葉県浦安市
収録時間:21分07秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ: 10.1MB
PLAY出演者:高橋堅+天内大樹+彦坂尚嘉

『新建築』2010年3月号「リノヴェーション」特集に掲載された「BRASS CLINIC」を設計者の高橋堅さんにご案内いただきました。

真鍮と漆喰塗りの壁、12mm厚のガラス板とモルタルの床で構成された病院です。彦坂さんは高橋さんと出会ったときの建築と美術の関係についての会話を「鑑賞構造」をキーワードに再現、鈴木了二さんやリチャード・セラに言及。長い時間見つめられる=鑑賞に堪える性質のことです。

しかし高橋さんはこの真鍮という素材の選択が合理の追求であるとも主張。一方、真鍮の輝きを抑制する工夫には手造りの側面も。病院という与件から設計を強く束縛する計画学を踏まえながら、計画学の専制を避けた設計です。

最後にはガラススクリーンと、床とのとり合いで壁を浮かせるということとの連関、つまり収まりについて。建築系美術ラジオ第5回収録、ついに建築そのものに踏み込みます。(天内大樹)

・出演者プロフィール
高橋堅(たかはし・けん)
1969年生まれ。1995年東京理科大学大学院、96年コロンビア大学大学院修了後、青木淳建築計画事務所を経て2000年より高橋堅建築設計事務所主宰。東京理科大学・京都造形芸術大学非常勤講師。主な作品に「鵠沼の長屋」「鵠沼の二世帯住宅」「東京理科大学コミュニケーション棟」「弦巻の住宅」など。

・関連項目
『新建築』2010.3
松田達さんによる
レビュー(artscape、09.10.24)

日本の美術運動[2/2][1/2] [建築系美術ラジオ]

建築系美術ラジオ

日本の美術運動[2/2]

収録日時:2010年06月26日
収録場所:板橋区立美術館
収録時間:20分17秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:9.3MBPLAY出演者:弘中智子+彦坂尚嘉+天内大樹

板橋区立美術館で開かれた館蔵品展「日本の美術運動」(2010.05.15-06.27)について、同館学芸員の弘中智子さんを迎えてお話を伺っています。彦坂さんは展示内容から発展して、野見山暁治など戦中と戦後の美術の断絶、アンフォルメル以降の美術、麻生三郎など風刺画の帰趨などをお話しなさいます。同館また弘中さんの活動となっている軸となっている新人画会(1943−44)については、造形的特徴を捉える西洋型の芸術運動理解ではすくい取れないという指摘。これは分離派建築会(1920−28)などプレ・モダニズムの建築運動とも共通します。今年の秋は、シュールレアリスムとの関わりが考えられてきた福沢一郎や山下菊二にも注目。「建築系美術ラジオ」第4回収録シリーズです。(天内大樹)

・出演者プロフィール
弘中智子(ひろなか・さとこ)
1979年山口県生まれ。板橋区立美術館学芸員。専門は日本近代美術。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程在学(休学)中。展覧会に「池袋モンパルナスの作家たち」(2007年)「新人画会」(2008年)「日本のシュルレアリスム」(2009年)他。現在は「福沢一郎絵画研究所」(2010年11月20日より2011年1月10日)の準備中。

・関連項目
板橋区立美術館(2008年新人画会展/2010年日本の美術運動展)

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日本の美術運動 [建築系美術ラジオ]

建築系美術ラジオ

日本の美術運動[1/2]

収録日時:2010年06月26日
収録場所:板橋区立美術館
収録時間:25分43秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:11.8MB
PLAY出演者:弘中智子+彦坂尚嘉+天内大樹

板橋区立美術館で開かれた館蔵品展「日本の美術運動」(2010.05.15-06.27)について、同館学芸員の弘中智子さんを迎えてお話を伺います。池袋モンパルナス(詩人・小熊秀雄の命名)という30年代の芸術家たちの動きを継承する、個性的な同館において、大正期から戦後の日本アンデパンダン/読売アンデパンダンの時期までをカバーする展示を拝見しました。彦坂さんが「ブログにも書けないほど感動した」という新人画会(1943−44、松本竣介、靉光、井上長三郎ら)を中心に発掘作業を続ける弘中さん。学芸員の地道で貴重な仕事をフィーチャーしながら、難波田龍起など戦中・戦後の芸術家たちを見ていきます。終盤、視覚や他の知覚と絵画の関係も語られます。「建築系美術ラジオ」第4回収録シリーズです。(天内大樹)

・出演者プロフィール
弘中智子(ひろなか・さとこ)
1979年山口県生まれ。板橋区立美術館学芸員。専門は日本近代美術。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程在学(休学)中。展覧会に「池袋モンパルナスの作家たち」(2007年)「新人画会」(2008年)「日本のシュルレアリスム」(2009年)他。現在は「福沢一郎絵画研究所」(2010年11月20日より2011年1月10日)の準備中。

・関連項目
板橋区立美術館(2008年新人画会展/2010年日本の美術運動展)


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