収録場所:香川県小豆島
収録時間:10分45秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:4.9MB
PLAY出演者:彦坂尚嘉+五十嵐太郎
彦坂様
糸崎さんの作品の優れている比較に
◎◎さんを、とりあげてますが、
なぜ、それほど知られた写真家でもなく、糸崎さんの友人でもある彼女をわざわざ
比較例に挙げるのでしょうか?
ああいう写真家は他にもたくさんいます。
もちろん彼女は発表している作家ですから
批判も当然うけてしかるべきだというのは、わかります。
彼女の古い友人として、また、彦坂さんと知り合わせるきっかけをつくった立場としては、大変気が重く、心配です。
彼女は強がりをみせてますが、非常に不安定で脆く、面倒な人です。以前心身症で会社をやめてますし、鬱っぽいことも多々あります。写真に打ちこむことでやっとまえ向きな姿勢に、なれたところがあります。
理不尽な御願をうけてくださるとは思いませんが
できれば彼女の部分を除いて
いただき
とるにたらない作家として、
放っておいていただきたいと
切に願います。
最近自分の回りに、自殺に関することが多く
最悪の場合を想像すると、眠れぬ思いです。
■■
個人メールをくださった■■氏は困った人だなと思いました。正当な要請とは思わなかったですが、記事は削除しました。こういうことは《検閲》であります。このことの重大性というものを、この個人メールをくれた■■氏は、理解出来ないのでしょう。そしてまた、作家は実は批判されて自殺するという事などは無い存在であるという事を理解していないのです。
実例として、批評で批判されてから自殺した作家をあげてみてください。私はそのように自殺した作家を知りません。作家というものは、外部からの批判で自殺するようなものではないのです。
それに、もしも◎◎氏が本当に自殺してしまったとしても、それは今日の日本の自殺者3万3000人分の1に過ぎない訳で、この多数の自殺者に対して誰も関与し得ないように、◎◎氏の死に関しても◎◎氏の自己責任であって、何人も関与はし得ないのです。作家というのは、自分の名前を出して社会的な責任を取っている存在ですから、その作家の自殺への危惧から、それをもって批評の自由を抑圧する事は、よけいなおせっかいであり、お門違いの事なのです。
ですから、もちろんこのような検閲を拒否し、削除をしないというのも、私の選び得る態度ですが、実際に削除を受け入れたのは、こういう要請をしてくる■■氏の、あまりに直接に生きている、その人生の苦しみの感覚に対して、私が答えようとしたからです。
作家の◎◎氏に対しても「とるにたらない作家として、放っておいていただきたい」と、たいへんに失礼なことを■■氏は書いている訳で、困った人だと思います。基本的な作家倫理や、他の作家に対する敬意の道徳心がないのです。
こういう疑心暗鬼で、実際の世間が動いている事は確かですが、これでは作家という存在ではありません。あまりにも人間的すぎるのです。ニーチェは『人間的な、あまりに人間的な』の中で、つぎのように書いています。
同情するものは自分は強者であると信じている。だから助けることができるとあらば、すぐにでも介入したくなる。
十分に自分自身を支配する力がなく、絶えざる自己支配・自己克服としての道徳を知らない人は、無意識のうちに善良で同情的な情動の崇拝者になってしまう。
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